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2010年8月10日 (火)

地に埋もれて (あさの あつこ)

気がつくとわたしは埋められていた!? 「いっしょに死んでほしい」というから心中したはずの恋人がわたしを埋めたなんて…。遠のく意識の奥でシャベルの音がして、わたしが掘り出されたところには一人の少年が立っていた。『NO.6』『バッテリー』のあさのあつこが贈るホラーファンタジー。

殺されて埋められる。なかなかショッキングな始まりです。主人公が葬儀社に勤めていたというのも皮肉な設定です。すべてを捨てて死んだつもりが、謎の少年に救われ「生前やり残したことを7日以内にやりなさい」。森絵都の「カラフル」みたいですが、雰囲気はもっとダークです。

恋人に会いに行ったり、実家に帰って弟に会ったりする中で主人公の過去が明らかになっていきます。 どう生きればいいのか、どう死ねばいいのか、強い意志を持った魂は迷うことがないけれど、弱い魂は迷い、行先を見失ってしまう。人ならぬ「少年」を案内役にして「人は何度でも生き直すことができる」というメッセージを伝えてくれます。一度死んで気になってやり直すというのはこういうことでしょうか。

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