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2010年8月22日 (日)

東の海神 西の滄海 ~ 十二国記 (小野 不由美)

その昔、麒麟 延麒は、焦土と化した雁国の王に尚隆を選んだ。20年を経て、ようやく野は緑に包まれ、田畑を耕し、実りを得ることができるようになってきた。前王が選んだ九つの州の州候を罷免せねばと考えていた矢先、元州が、延麒の旧知である更夜と妖魔を使い延麒を捕えた。上帝の権限を求めて麒麟を人質に取った元州に対して延王 尚隆は一体どうする?

朝儀に顔を出さないばかりか、ふらりと城を抜け出すことも日常茶飯事の延王。側近からは毎日苦情、嫌味を投げつけられてもどこ吹く風の無頼漢。諌め役の麒麟 延麒も同じくらい不真面目。しかし、憎めないふたりなのです。延麒は尚隆のことを「あいつは莫迦だから」というけれど、何も考えていないわけではないようです。

麒麟を害されると王の天命も尽きます。つまりは死んでしまうのです。ましてや麒麟は血を見ただけでも病気になってしまうほどの仁の生き物。内乱を延王がどう収めるのかが見ものです。イチかバチかの賭けであっても天意に沿うものであれば延王は勝利するはず。実際、麒麟は自分を救いに来た人物を見て仰天します。

王が道を踏み外せば麒麟は失道といって病に伏せる。そのままでは王も斃れる。そんな命がけの政を総理大臣に求めるのは夢物語でしょうか。

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