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2010年6月11日 (金)

樹上のゆりかご (荻原 規子)

都立高校2年の上野ひとみは合唱祭当日のパンの売り子を頼まれたが、あるパンにカッターナイフの刃が入っていたことがわかり、その後、生徒会執行部と関わりをもつようになる。元は男子校だった進学校に女子は全体の3分の1。その学校には「名前のない、顔のないもの」が巣くっているという。

主人公の女の子の高校生活をリアルに、そしてミステリアスに描く小説です。「樹上のゆりかご」というタイトルは次のマザーグースからとられています。

Hush-a-bye, baby, on the tree top,
When the wind blows the cradle will rock;
When the bough breaks the cradle will fall,
Down will come baby, cradle, and all.

マザーグースだけでなく、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の解釈について論じられたりと(高校生らしい?)知的な会話もあります。中学生の上野ひとみが主人公の「これは王国のかぎ」の続編という位置づけのようですが、ストーリーは独立しているので単独でも楽しめます。

★シリーズのつながりとしては「西の善き魔女」から「これは王国のかぎ」「樹上のゆりかご」となっています。

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