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2010年6月13日 (日)

新・御宿かわせみ (平岩 弓枝)

江戸時代末期、東吾は行方不明となり、畝源三郎も命を落とすが、麻太郎、花世、源太郎たちはたくましく成長し、新たな時代を確かな足取りで歩き出す。「御宿かわせみ」シリーズ第2部、明治編スタート。

登場人物たちがいきなり世代交代していて驚いたというかショックでした。たしかに第1部「御宿かわせみ」では終盤、麻太郎、源太郎、花世、千春たちが成長しているのは実感していましたが、神林東吾が乗っていた船が沈んで行方不明、麻生家に賊が押し入り、源右衛門、七重、小太郎、奉公人が惨殺され、その探索に当たっていた畝源三郎も何者かに短銃で撃たれて絶命したのです。時代小説って、あっさり人が死んでしまうと感じるのはわたしの勘違いでしょうか。東吾はまだ死んだと決まったわけではありませんが、思い入れのあった登場人物が突然いなくなってしまうのは残念です。

さて、麻生小太郎がイギリスに留学する直前に命を落としたため、父の宗太郎が神林麻太郎に代わりに留学を勧め、5年後に日本に帰ってきたところから話は始まります。明治になり、社会は大きく変化しました。太陰暦から太陽暦に変わり、日月火水木金土の七曜制になり、キリスト教の布教も許され、奉行所は廃止され東京警視庁が設立され、外国の服装や文化が流れ込んできました。そういった変化を歴史的事件からではなく、庶民の視点から描くという意味でも興味深いものがあります。

現在、つぎの3巻が刊行されています。 

  1. 新・御宿かわせみ
  2. 華族夫人の忘れもの
  3. 花世の立春

麻生家に押し入った下手人は彼らの手できっと明らかにされるはず。明治の世をジュニアたちがたくましく生きていく様子を楽しませていただきます。

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