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2010年5月

2010年5月30日 (日)

龍のすむ家 IV ~ 永遠の炎

フェインの投げた氷に胸を貫かれたデービッドがインガヴァーの霊と共に北極の海に消えて5年。デービッドの死を受け入れようとするザナと「死んでいない」と反発するルーシー。デービッドの大学入学以前の経歴がわからないことを不審に思ったジャーナリストのタムはルーシーとザナに近づく。「氷は僕を変えてくれる」と言い残したデービッドがついに蘇る! 「龍のすむ家」シリーズ第4弾。

デービッドとザナの娘アレクサは4歳、ルーシーは16歳になっています。ルーシーの龍グウェンドレンはコンピュータに強いということでしたが、なんと手紙を読み取ると尻尾をパソコンにつないで(USBか?)データ転送します。そのときパソコンに表示されたメッセージが「新しいドラゴンウェアを見つけました」。(笑)

イギリスでは2009年に5巻が発表されており、7巻までは続くようです。

2010年5月28日 (金)

龍のすむ家 III ~ 炎の星

デービッドは恋人のザナと北極に向かい、龍の涙の守り手である氷のクマたちの物語を書き始める。一方、石化して眠るガウェインを蘇らせようと企むグウィラナは、ルーシーを拉致して北極に向かう。それを阻み、龍と氷のクマを抹殺しようと突如やってきた地球外生命体フェインの襲撃。それぞれの思惑が交錯するなか、デービッドの運命は? 「龍のすむ家」シリーズ第3弾!

タイトルになっている「炎の星」が、フェインたちの星と地球の間に直列に並ぶとき、異空間への扉が開く。その2月までの約3ヶ月間の物語です。第1巻ではイギリスの片田舎のちいさな下宿屋の中での話だったのが、2巻では北極に広がり、この3巻では宇宙にまで拡大します。唐突に思われる展開ですが、そこにはリズが作った龍たちや猫のボニントン、ルーシー、デービッド、ザナといった魅力的な登場人物たちの思いが関わっていて、グイグイ引き込まれます。児童書というよりはティーンズ向きでしょう。

衝撃のラストを見せられ第4巻「永遠の炎」が気になって仕方がありません。

2010年5月26日 (水)

キケン (有川 浩)

「キケン」とは成南電気工科大学機械制御研究部の略称。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と驚きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。 

第1話 部長・上野直也という男
第2話 副部長・大神宏明の悲劇
第3話 三倍にしろ!(前編)
第4話 三倍にしろ!(後編)
第5話 勝たんまでも負けん!
第6話 落ち着け。俺たちは今、

たしかに、犯罪スレスレの危ない学生たちです。1話から笑わせてもらいました。大学祭の模擬店出店も彼らは本気。それを邪魔しようものなら...キケンです。(笑)

工科大学らしく「ロボット相撲大会」に参加した彼らが「勝たんまでも負けん」ため、最後に取った作戦とは?

2010年5月25日 (火)

鹿男あをによし (万城目 学)

大学の研究室から奈良の女子高に2学期だけの予定で赴任した主人公は剣道部の顧問になり、奈良、京都、大阪の3校対抗試合に臨む。 一方、雌鹿が渋い男性の声で「さあ、神無月だ。出番だよ、先生」と話しかけてきた。「鹿男」はこの国を救うことができるのか。

章立てとしては葉月(8月)から霜月(11月)に分かれていますが、実質は長月(9月)と神無月(10月)の2ヶ月間の奈良での物語です。1800年前から60年ごと「神の無い月」にしなければならないことがあると雌鹿から聞き、ある物を「狐」から受け取って来いという。もしも間に合わなければ「この国は滅ぶ」と。

これは面白かった。剣道の試合はハラハラしましたし、ラストも素敵でした。「鴨川ホルモー」と共にお勧めです!

2010年5月24日 (月)

消えた十手 ~ 若さま同心 徳川竜之介 (風野 真知雄)

徳川の血筋の「若さま」が剣の腕を生かして悪を懲らしめるべく同心見習いとして奮闘するも、どこか感覚がずれている。先輩同心に邪険にされながらも事件を解決していく。 「若さま同心 徳川竜之介」シリーズ第1弾。

御宿かわせみ」「居眠り磐音 江戸双紙」に続いて面白そうな時代小説を探して見つけた、一風変わった捕物帖です。育ちのいい若さまだけど正義感が強く、幕府のお偉方に取り入るつもりもなく、憧れの同心になろうと思い立つ。偉ぶらず素直な性格と、徳川伝来の秘剣の継承者という腕前。ただ、その腕前に挑戦しようとする輩があとを絶たず...。

▼ 若さま同心 徳川竜之介シリーズ一覧

  1. 消えた十手
  2. 風鳴の剣
  3. 空飛ぶ岩
  4. 陽炎の刃
  5. 秘剣封印
  6. 飛燕十手
  7. 卑怯三刀流
  8. 幽霊剣士
  9. 弥勒の手
  10. 風神雷神

むずかしく考えず、楽しく読める時代小説です。

2010年5月23日 (日)

ホルモー六景 (万城目 学)

以前ご紹介した「鴨川ホルモー」の続編。「ホルモー」とは古より密かに続く、小オニを操り闘う団体競技。ホルモーに関わる6つの番外編に分かれています。

  1. 鴨川(小)ホルモー
  2. ローマ風の休日
  3. もっちゃん
  4. 同志社大学黄竜陣
  5. 丸の内サミット
  6. 長持の恋

「鴨川ホルモー」と同じ時間軸で別の人物が語る話では、その場面がフラッシュバックします。また、ホルモーがかなり古くから続いていたらしいことや京都に限らないらしいことなどもわかってきます。最後の「長持の恋」のラストシーンには驚きました。「鴨川ホルモー」を書きながら番外編の構想も練っていたのでしょうか。

「鴨川ホルモー」を読み終えて「もっと読みたい」と思った方にお勧めです! 「ホルモーってなに?」と興味をもった方は「鴨川ホルモー」からお読みください。

2010年5月21日 (金)

魔法の国ザンス (ピアズ・アンソニイ)

フロリダ半島には魔法のベールに包まれた「ザンス」が存在し、そこでは25歳までに魔法の力が顕現しなければ魔法の存在しない国「マンダニア」に追放される掟があった。あと1ヶ月で25歳になる主人公ビンクは魔法を使えず、追放の危機を迎えていた。自分の魔法の力を知るため良き魔法使いハンフリーの元へと旅立つ彼を待ち受ける運命とは?

これも付き合いの長いファンタジー小説です。現在日本では20巻まで出ていますが、本編は30巻を越えたとか。駄洒落や語呂合わせ満載で、翻訳には苦労されることと思いますが、続巻も期待しています。

物語の多くは、悩みを抱えた主人公(魔法の生き物たち)が、答えを求めて良き魔法使いハンフリーに会いに行き、代償として1年間の奉仕を行う中で答えの真の意味を見出していくという筋書きになっています。巻が進むにつれて登場人物たちも成長し、世代交代していきます。

洒落がきついものの、ストーリーもしっかりしており、キャラクターも魅力的。大好きなファンタジーです。機会があれば是非一度手に取ってみてください!

▼ 魔法の国ザンス シリーズ (ハヤカワ文庫)

  1. カメレオンの呪文
  2. 魔王の聖域
  3. ルーグナ城の秘密
  4. 魔法の通廊
  5. 人喰い鬼の探索
  6. 夢馬の使命
  7. 王女とドラゴン
  8. 幽霊の勇士
  9. ゴーレムの挑戦
  10. 悪魔の挑発
  11. 王子と二人の婚約者
  12. マーフィの呪い
  13. セントールの選択
  14. 魔法使いの困惑
  15. ゴブリン娘と魔法の杖
  16. ナーダ王女の憂鬱
  17. 名誉王トレントの決断
  18. ガーゴイルの誓い
  19. 女悪魔の任務 
  20. 魔王とひとしずくの涙

2010年5月20日 (木)

龍のすむ家 (クリス・ダレーシー)


下宿人募集

家賃40ポンド
一軒家のすてきな部屋 食事、洗濯付き
清潔できれい好きな静かな学生にぴったり!
お問い合わせ先:エリザベス・ペニーケトル夫人

ただし、子どもとネコと龍が好きな方

この張り紙を見てデービッドはペニーケトル家を訪れ、小さな龍の置物を作る陶芸家の女主人と、その娘ルーシーに会います。動物が大好きなルーシーは野生のリスを助けようとデービッドを巻き込んで大騒ぎ。そこに不思議な龍が関わってきて「どんぐりかいじゅう」のお話ができていきます。イギリスからやってきた素敵なファンタジー第1弾。

この本は以前読んだことがあるのですが続編を手をつける前に読み返しました。

同居者は10歳(途中で11歳を迎える)のルーシーと、母親のリズ(ペニーケトル夫人)、猫のボニントン。リズは自宅の一室を「龍のほら穴」と呼ぶ工房にしていますが、そこに入ることは許されません。そこから「ハァー」という音が聞こえてくるのをリズは「セントラルヒーティングの音よ」と言いますが、デービッドの部屋にはセントラルヒーティングの吹出口などありません。おかしい。絶対におかしい!

デービットもルーシーといっしょになって騒いではリズに叱られます。ユーモアたっぷりの会話が愉快です。児童書ですが、大人でも楽しめますから、お子さんとごいっしょにお楽しみください。

  1. 「龍のすむ家」
  2. 「龍のすむ家 ~ 氷の伝説」
  3. 「龍のすむ家 ~ 炎の星」
  4. 「龍のすむ家 ~ 永遠の炎」

続編も順にご紹介していきます。

2010年5月17日 (月)

鴨川ホルモー (万城目 学)

冴えない京大生「安倍」は謎のサークル「京大青竜会」の新歓コンパで「早良京子」に一目惚れ。彼女に会いたいがためにサークルに入った安倍を待ち構えていたのが「ホルモー」だった。

京大芸人」に続く京大ネタですが、内容は荒唐無稽。作者が京大法学部卒ということもあって、ありえない話をリアルな学生生活に織り込んであります。「ホルモー」とは小オニを闘わせる競技。ふつうの人間にはオニなど見えるわけがなく「安倍」たちはサークルの先輩にオニたちを操るための指導を受ける。そうとは書かれていませんが、なにやら陰陽師のような世界です。

ビートルズの「アビー・ロード」のパロディと思しき表紙絵。この4名が「京大青竜会」のメンバーなのです。鴨川、御所、京都大学、百万遍、吉田神社、下賀茂神社、立命館大学、四条烏丸など京都の街を舞台に恋と「ホルモー」が繰り広げられます。一体なにがどうなっているのかわからない「安倍」の戸惑いそのままに読み続けましたが、読後感はさわやか。こんな怪しげなサークルも京大ならあるかも、と思わせてくれました。(笑)

2010年5月15日 (土)

RDG 2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (荻原 規子)

中学3年まで紀伊山地の玉倉神社で生まれ育った鈴原 泉水子(いずみこ)は東京の鳳城学園に入学し、寮で同室の宗田真響と弟の真夏と知り合い、学園生活を始める。しかし、母からもらった眼鏡を外してクラスメイトたちと対面したところ、怪しい人物が紛れ込んでいることに気づく。ここの生徒たちは特殊な事情によって集められていたのだった。山伏、陰陽師、式紙。日本古来の技が高尾山北部の学園で密かに動き始める。

「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」「西の善き魔女」「風神秘抄」を書いた荻原規子の新シリーズ「レッドデータガール」 第2弾。

主人公の泉水子は人混みが苦手でパニックを起こしてしまうし、機械も苦手。というか、コンピュータだけでなく、電車の券売機まで泉水子が触るとなぜか壊れてしまう。自分でもなにかがおかしいことは気づいているけれど、周囲の大人たちは教えてくれない。不安や悩みを抱えつつ、それでも前向きに学園生活を送ろうと決意する泉水子がすこしずつ成長していく物語です。

2010年5月14日 (金)

甘栗と戦車とシロノワール (太田 忠司)

高校生探偵「甘栗 晃」は私立探偵だった父の跡を継ぐという明確な意思もないまま依頼を受けて巻き込まれていく。今回の依頼人は元「名古屋最凶の中学生(戦車)」の異名をもつ同級生「徳永」。彼の目の前で消えた小学校時代の恩師を探してほしいというのだ。青春ミステリー第2弾。

前作「甘栗と金貨とエルム」同様、舞台は名古屋。ローカルねたで恐縮ですが、主人公の甘栗がGIANT(自転車)で移動した地名をざっと挙げると、繁華街の栄、JR名古屋駅近くの笹島、名駅南にはじまり、太閤通、黄金陸橋、大須観音、鶴舞公園、名古屋工業大学、吹上、飯田街道、田辺通、瑞穂陸上競技場、天白川、野並、中川区の昭和橋、中川運河、新栄、覚王山、日泰寺。これらは実在するので、景色を思い描きながら読みました。

タイトルにもある「シロノワール」とは、名古屋でよく見かける喫茶店「コメダ珈琲店」の名物デザート。温めたデニッシュの上にソフトクリームがたっぷりトッピングされたもの。結構ボリュームがあるので、ひとりで食べるには勇気が要ります。(笑) 「コメダ珈琲店」は近畿、関東地方にも進出しているので、甘党の方は機会があれば一度お試しください。

最後のクライマックスで覚王山にたどり着いたときは驚きました。いえ、近所なので。日泰寺参道の「覚王山商店街」には古い食堂、喫茶店、寿司屋、駄菓子屋、紅茶専門店、花屋、履物屋、畳屋、医院などが並ぶ中に、ギャラリー、お洒落な小物やアクセサリーを扱う店がまじって、アジア的な独特の雰囲気を醸し出しているのです。毎月21日の縁日には参道を人が埋め、春と夏には「覚王山祭り」が開催されます。

物語にも登場した日泰寺参道入口のスターバックス。そこにスタバができたときは古い街並みとはあまりに異質で違和感があったのですが何年か経ち、参道にお洒落なケーキ屋さん「シェ・シバタ」がオープンして、新旧や「宗派」を超えて受け入れていくのが覚王山なのだと思うようになりました。

徳永の恩師は一体どこへ消えたのか。探し出すことはできるのか。ちょっと大人びた高校生探偵の活躍をお楽しみください!

2010年5月13日 (木)

塩の街 (有川 浩)

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。東京は至るところ塩だらけで壊滅状態。マンションの一室で暮らす「秋庭」と高校生の「真奈」。ある日真奈が「拾ってきた」遼一はおおきな荷物を背負い、空腹で行き倒れていた。秋庭には「捨ててこい!」と言われるが…。有川 浩のデビュー作。

話の筋が見えないままに読み始め、遼一の望みどおり海に連れていくと…度肝を抜かれました。この本はヤバイかも。これ以上読むのやめようかな。(苦笑) 「空の中」同様、とんでもない設定のストーリー。「そんなのアリかよ?」。作者は一体どうやって決着つけるつもりなのか知りたくて読み進めることにしました。

その後、自衛隊の基地に着くと秋庭と真奈の関係は一転、「図書館戦争」の堂上 篤と笠原 郁を思い出しました。「ベタ甘」はデビュー作から続いていたわけです。

オオカミ族の少年 ~ クロニクル千古の闇 (ミシェル・ペイヴァー)

巨大な熊の姿をした悪霊に襲われた父親との約束を守り、生まれたばかりのオオカミ「ウルフ」と共に、天地万物の精霊が宿る山を探す旅に出た「トラク」。紀元前4000年のヨーロッパ北西部を舞台にした、古のファンタジー第1弾。

他の生き物に乗り移る「生霊わたり」ができるトラクをはじめ、呪術や魔法のような能力を持つ者たちが登場しますが、この舞台は異世界ではなく、太古の地球だという点で他のファンタジーと一線を画しています。想像によるところが大きい点は同じですが、石器時代の人類が極北の地でどのように生きていたかに思いを馳せると主人公たちの苦しみも喜びも身近に感じられます。

シリーズを通して、トラクと幼なじみの少女レン、ウルフのふたりと一匹がどのようにして窮地を脱するのか、もうだめなのか。もうハラハラ、どきどきの連続。気づいたら1冊読み終えていることでしょう。中学生以上にお勧めします。他のタイトルについては「KuRoKaWa's REVIEW ストア」をごらんください。

2010年5月12日 (水)

タラ・ダンカン (ソフィー・オドゥワン・マミコニアン)

タゴン村で祖母と暮らす12歳の少女タラには魔法の力があることがわかり、闇の一族サングラーブに付け狙われる。タラを救うために現われた魔術師は彼女を別世界(オートルモンド)に飛ばしてしまう。フランスで人気のファンタジーシリーズ第1弾。

元気で勝気なタラが仲間たちと引き起こす騒動が愉快。そこにタラ自身が知らされていなかった事実がすこしずつ明らかになっていく謎解きのような面白さ。ラブラドール犬に変身してしまい元に戻れなくなったおじいちゃんだとか、学校の先生がヴァンパイアだったり、ドラゴンだったり、ユニークな登場人物たちもおおきな魅力です。

小学生高学年以上にお勧め。女の子に人気があるようです。「ハリー・ポッター」よりも明るく、大人が読んでも楽しめます。各巻、上下に分かれていて、現在までに6巻まで刊行されています。 シリーズのタイトルについては「KuRoKaWa's REVIEW ストア」をごらんください。 

2010年5月10日 (月)

食堂かたつむり (小川 糸)

同棲していた恋人に突然家財すべてを持ち去られ、ショックで声を失い、祖母が残してくれた糠床だけ抱えて故郷に戻り、実家の隣でちいさな食堂をはじめた。 

15歳で家を飛び出して10年ぶりに会った母親との確執と別離、生き物の命をいただくことなど、重いテーマも淡々と描かれていくのが印象的でした。相手の好みや気持ちを思いながら作る料理と、それを食べた人たちとの交流が素敵でした。今年、柴咲コウ主演で映画化されました。

ひさしぶりにほんわかした気分になれた小説でした。

2010年5月 7日 (金)

騎士(シヴァルリ)の息子 ~ ファーシーアの一族 (上) (ロビン・ホブ)

六公国の第一王子シヴァルリの私生児として生まれた男の子はフィッツ(庶子)と呼ばれ、厩舎で馬や犬たちと寝起きし、厨房で食料を手に入れて暮らしていた。ところがある日、王の命により暗殺者としての教育を受けることになった。王家に属さない、王家の血筋は人質交換、政略結婚、裏の仕事に使えるというのだ。王家の影として生きる宿命を背負った少年の試練と成長の物語。原題は「ASSASSIN'S APPRENTICE」(暗殺者の弟子)。

「ファーシーアの一族」シリーズは全3巻で各上下巻あるので計6巻。各タイトルは「KuRoKaWa's REVIEW ストア」をごらんください。続編「黄金の狩人」シリーズもスタートしているので、異世界ファンタジーをじっくりと堪能することができます。

じつは「グイン・サーガ」が終わってしまい、長く読めるファンタジー小説を探していたのです。これは当たりでした!

2010年5月 6日 (木)

ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii (Wii)

ひとりで楽しむのもいいけれど、4人までのマルチプレイが楽しい。助けるつもりが邪魔してしまったり、意地悪しようとして自爆したり、思ってもみない結果に驚いたり、そんな体験を共有できるのが素晴らしい。ただし、敵にぶつかればアウトだし、穴に落ちれば残り人数が最初の5人から減っていきます。マルチプレイなら上手な人に進んでもらって先に連れていってもらうこともできますが、人数を増やす(1UP)こともできます。先に進むため、すこしでも増やしておきましょう。1UPの方法をご紹介しておきます。

  1. コインを100枚集める
  2. 1UPキノコを取る
  3. ゴールポールの頂上につかまる
  4. 画面に敵が5匹以上いるときにゴール
  5. 着地せずに敵を連続で8回以上踏みつける
  6. スーパースターを取って敵を8匹以上倒す
  7. こうらを使って敵を8匹以上倒す
  8. POWブロックで同時に敵を8匹以上倒す
  9. 無限1UPを成功させる

Wiiコントローラーは横向きに持って、左手で十字キー、右手でボタンを押します。シーソーに乗ればコントローラーに合わせて傾き、プロペラマリオ時にコントローラーを上下に振ることで高く飛びます。

みんなでワイワイ楽しめるゲームをお探しであればお勧めです。もしも残り人数がゼロになってもCONTINUEできますからご安心を!

2010年5月 5日 (水)

空の中 (有川 浩)

高度2万メートル上空で原因不明の航空機事故が相次ぎ、事故調査に向かった青年が自衛隊機F15DJに同乗し事故現場で目にしたものは――。 一方、高知の海岸でクラゲのような正体不明の生き物を拾った高校生がいた。「空の中」で一体なにがあったのか。

「図書館戦争」で有名な有川 浩の初期作品は「塩の街」「空の中」「海の底」というミリタリー色の強いもの。「空の中」は航空自衛隊が舞台となり、女性戦闘機乗りが登場します。彼女(武田光稀)と事故調査を担当する春名高巳のベタ甘ラブストーリーが絡んでいるあたりは「図書館戦争」にも受け継がれています。一方、謎の生物を拾った高校生もカップルで、それぞれの行動や思惑が絡み合って物語は進んでいきます。

「大人のライトノベルが書きたい」という有川 浩の狙い通り、軽すぎず重すぎず、先の展開が知りたくて一気に読んでしまいました。 面白い本を探している方にお勧めです。

2010年5月 3日 (月)

指し手の顔 ~ 脳男 II (上)(下) (首藤 瓜於)

先日ご紹介した「脳男」の続編。病院爆破事件後逃亡した「鈴木一郎」に関するファイルが、彼の精神鑑定医だった「鷲谷真梨子」の自宅と病院から盗まれた。誰が、何のために? 折りしも愛宕市では精神病の治療を受けた人間が起こす事件が続いていた。精神に病理を抱える者を操り、利用する人間。精神の闇に斬り込む話題作。

上下2巻で750ページ以上。主に「鷲谷真梨子」と県警警部「茶屋」の目線で語られていきます。もうすこし「鈴木一郎」が登場してほしかったかな。血なまぐさいシーンはつらかったのですが、最後にはもつれた糸がスルスルと解けていく様子が爽快でした。

余談ですが、鷲谷真梨子が買ったというMTの「ポルシェ」は911なのか、それともケイマンでしょうか。(笑)

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